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甘い罠にかけられて

第2章 想い


「こんにちはー。塚本 千秋と塚本 翠のお迎えに参りました〜。」

「あら、徹也くん。今日も早いのね〜♪」

保育園の先生は目を輝かせながら言った。

「ええ。まあ。可愛い弟のためなんで。早めにご飯作ってお風呂は入らせないと、それに妹も居るんで。」

徹也は学校では見せないような笑顔で返す。

「翔子ちゃんと葵ちゃんもここの卒園生だものね〜。懐かしいわ〜。で、二人は元気かしら?」

「ええ、とっても元気ですよ〜♪翔子は最近彼氏が出来て花嫁修業中です。早いもんで僕、もうお父さん気分ですよ♪まあ、彼氏のが僕より少し年上なんですけどね〜♪」

「まあ、幸せそうなのね〜、翔子ちゃん。私はいつ着るのかしら?なんてねw」

「僕が隣に並びましょうか?」

「あら、もうそんな冗談言えるようになったのねw大きくなったわね〜。私、徹也くんのクラスだった時まだ20代前半だったのに気づけば30代後半かぁ〜。良い人いないかしら。」

「まあ、そのうち現れますよ。きっと。じゃあ僕、もう遅いんで帰りますね。千秋、翠、先生にちゃんとさようなら言いなさい。挨拶しないとお兄ちゃんご飯作んないよ?」

千秋・翠「「先生、気をつけて帰りましゅ!!また明日元気にあいましょう!!さようなら!!」」

保育園の園児の女の子達が騒いでいる。

(千秋くんと翠くんもかっこいいけど、おにいちゃんは王子様みたい♡)
(後ろのプリンのお兄ちゃんもカッコよかった♡)

千秋と翠の迎え終わらせてから、急いで家に向かった。

家には、妹の葵が帰って来ていた。

「ただいまー。」

「もう!遅いよ!お兄ちゃん!!心配したんだから!!遅くなる時は連絡入れてよね!!」

「わ、悪い・・・。」

「葵ちゃん。こんにちは。元気にしてたかな?」

「あ、真緒お兄ちゃんだ!!こんにちはー♪」

どうやら、葵は真緒のことが好きなようだ・・・。少しだけ兄ちゃんヤキモチ妬いちゃうぞ・・・。

「お兄ちゃん?ヤキモチってなぁに?」

やばっ!うっかり心の声が・・・。
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