第2章 想い
俺たちは、職員室に課題を取りに行った後、即家に帰ることにした。
すると、同じ制服を着ていた女子に話しかけられた。
「あ、あの・・・、本郷真緒先輩と、塚本徹也先輩ですよね?」
「うん?どうかした?俺たち告白ならすぐ断るけど。」
「はあ?なに言ってんの?!バッカじゃないの!あ、ごめんなさい・・・。僕、つい本音が出てしまいました・・・。」
「え?男の子?あ、よく見たらスカートじゃなくてズボンだわ・・・。」
「は、はい・・・。僕、一応男です。こんな見た目だから気持ち悪いですよね・・・。」
「で、話はなにが言いたいんだよ?俺ら用あるんだよねー?早く言わないと帰るけど。」
「あ、あの土岐田先生に近づかないで下さい!!!!!!!!」
「「え・・・・・・・・・・・・・・・・・?」」
「僕、土岐田先生のこと入学した時からずっと好きで、初恋なんです・・・。だから誰にも近づいて来て欲しくなくて・・・。」
「でも、僕の担任だからなー。近づくなって言われても最低限は話さないといけないしなー?それは難しいと思うよ〜。だって、毎日お弁当あげてるし。美味そうに食べてくれてるし?」
男の子は頬をプゥ〜と膨らませた。
「ずるいです・・・。先輩・・・。じゃあ、僕帰りますからね!!!!!!!!徹也先輩のバカ!!!!!!!!クソ童貞!!!!!!!!」
「可愛くないガキだなぁ・・・。黙って首輪につながれてワンって言っていれば良いのにな。」
「ふふふっ。真緒って本当にドSだよな。あ、僕、クソ童貞じゃないっての。てか、ヤベッ!弟と妹の保育園の迎え行かないとなー。」
「俺も行っていいか?久々に彼奴らに会いたいしな。」
「そっちのが弟達も喜んでくれると思うよ。」