第2章 想い
「おいおい。ここ一応学校なんだかんなー。そーいうのはファミレスでしろよー?それと、屋上はあまり入んなよー?」
「はーい。」
「てか、本郷と塚本ー。あとでまた、職員室なー、課題ちゃんと出てるから取りに来いよー?じゃないと今年の夏休み学校に来て草むしりさせるからな?それと、プール掃除に、トイレ掃除と体育館のワックス掛けやらせるからなー?」
「いや、それはだるいぜー?オミちゃん。」
「本当に容赦ないよね〜。オミちゃん。マジでオッサンだわ。」
「ん?本郷、誰がオッサンだって?一応、先生20代のはずなんだけどなー。10代からしてみればオッサンなのかねー?地味にショックだわ〜。」
「いや、オ、オミちゃん違うってば!!!!!!!!本当に誤解だよな〜。徹也?オミちゃんの聞き間違いだよ!!!!!!!!なあ?徹也?」
「いや、それはお前が悪いぞ。真緒。一応、オミちゃん先生なんだからそこは立てないとダメだろ。」
「えー、酷くね?最近徹也めっちゃ冷たくね?俺ら友達だよな?お前ら、付き合ってるのか?ヤッてるのか?!」
また女子が騒ぐ。
(えー、オミちゃんと塚本くん、出来てるんだー。どっちが受けなんかな?)
(いや、そこは塚本くんでしょ?どう考えてもオミちゃん攻めだってば!そっちの方が自然じゃないですか?)
(でも、本郷くんと、塚本くんのカップリングとかも見たいね。)
(オミちゃん追加で、オミちゃんがバリタチで、塚本くんバリネコでしょー?本郷くん、リバ可能?)
1つだけ理解できたことは、女子たちがやたら違う業界の専門用語を連発していたことだった。
意味は全く俺にはわからなかったが、BLだということは[受け]という言葉だけで理解することができた。