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甘い罠にかけられて

第2章 想い


「塚本、ありがとうな。弁当、本当に美味しかったぞ。」


「でしょ?僕の腕は一応主婦並みだと思うけどね。明日も作ってあげましょうか?」


「ああ、頼むよ。食事代も浮くし、味も最高だし。」


(へぇ〜、塚本くん料理も得意なんだー。)
(顔だけじゃ無いんだね)
(私も教えてもらおうかなー。)

また、女子が何故か騒いでいた。
くだらないことだろう、僕はそう思った。


「そんなこと言ってるんだったら、相手でも探せば〜?じゃあ、俺が相手してやろうか?」


「ったく、冗談が過ぎるぞ。本郷。てか、昨日職員室来なかったろう?」


「また、女子から告白されちゃってさー♪まあ、断っちゃったけどね♪俺、本気で好きになった奴としか付き合えないしね♪」

「真緒、そんなこと言ってたらいつまで経っても童貞だぞ?」

「バッ、バカッ!!!!!!!!そんなこと言われなくたってわかってるし!!!!!!!!まだ本気で好きになった奴が居ないだけだし〜。好きで童貞貫いてるわけじゃねーし。まだ、徹也だって童貞じゃねーかよ!」


「まあ、それは弟と妹の世話で忙しいわけ。だから女の子と遊んでる暇なんて無いの。朝から弁当作ったり、送り迎えとかするだけでいっぱいいっぱいなのに、女作って遊ぶとか疲れるだけだろ。」

二人で言い合いをしているとまた女子が騒ぐ。


(塚本くん料理もできる上に面倒見もよくて、イケメンってなに〜。最高じゃない?!めっちゃ株上がった〜♡)
(本郷くんって、あんなチャラそうなのに純粋なんだ〜♡なんかめっちゃ印象変わった〜♡可愛い〜♡)
(私、一瞬でオミちゃんのイメージ良くなったかも〜♡なんか前まで優しいけど取っつきにくそうだったけど、さっきの笑顔でもう超ヤバイかも〜♡)
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