アイドルだって恋しちゃいます!【アイナナ】R18禁
第1章 ライブの終わりに/八乙女楽
しばらく夜景を見てたけど、そろそろ限界だな
俺は健康な成人男性だ。
惚れた女と密室で2人きっりだぜ。
いくら頭の中では凛に惚れた男がいるからそれ以上進んだら駄目だと思っていても、身体は違う。
ましてや可愛い笑顔を見てるんだぜ?
触れたいと思うし、キスだってしたくなる。
それ以上の事だって……
まあ、しねーけどよ。
その辺はちゃんと理性が働いてるからな。
「で?」
「え?」
「話ってなんだよ?」
「あ、あのっ……」
「どうした?言いにくい事か?」
「ぅ……あ、あのっ」
なんだ?
モジモジとしてやたらとバックをいじくっているし、顔は……赤いか?
勘弁してくれよな
そんな可愛い態度を取るなよ
「はっきり言えよ」
「て、天さんが……」
「天?」
「ちゃんと誤解を解いておくように……って」
「誤解?」
何の話だ?
「こんな事を楽さんに言うのは……私の勘違いだと思うし、天さんも勘違いしてると思うんですけど」
「はっきり言ってみろよ」
「あ、あの!!」
「なんだよ?」
耳まで真っ赤にしてるじゃねーかよ。
何を言うつもりなんだ?
「龍さんの裸!!」
「龍の裸?」
「たまたま見ちゃったんです!それで、それ以来……何となく意識しちゃって……別に龍さんが好きとかじゃないんです!!」
龍の事を好きじゃない?
「わ、私っ……あのっ……そのっ……龍さんじゃない人が好きで……天さんが……楽さんの誤解を……」
もしかして俺……
勘違いしてたのか?