アイドルだって恋しちゃいます!【アイナナ】R18禁
第3章 雨の日/二階堂大和
「なーんて冗談」
「笑えない冗談だよね?」
「そんなに怒りなさんな、可愛い顔が台無しだぞ」
ほんと、かまってると可愛いよな
「可愛いっておだててもダメ!!」
「まあまあ」
頭を撫で撫でしてあげるから怒りなさんな。
それにしても、いつもならすぐに顔を紅くして機嫌を直す凛が、今日はすぐに直さないな
プイッとわかりやすいくらいに俺から顔を背けちゃって、それもまた可愛いときてる。
お兄さん、本気になっちゃうよ?
(つか、凛とはタメだからお兄さん発言はおかしいな)
「じゃあ、ぎゅっしてあげよう」
「なによそれっ」
わざと口にしてから抱きよせるのは凛の反応が可愛いから。
素直じゃない凛は言葉にしてから抱きよせると嬉しいくせにツンツンしはじめる。
そこが可愛いーっうの
だから、つい苛めたくなるのをわかってくれよ
(いや、わかったらそんな反応しなくなるからこのままでいいや)
「んー……柔らかいな」
「なんで胸を揉むの?」
「そこに胸があったから?」
「わけわかんないよ」
「胸……嫌いか?」
「っ……
(耳元で囁かないでっ……)」
ほらほら
耳弱いだろ?
ちょっと息がかかるだけで、もう顔真っ赤にしてるぞ。