アイドルだって恋しちゃいます!【アイナナ】R18禁
第2章 オレがペット?/七瀬陸
「絶対に似合うと思うんだ。ねっ、付けてよ」
「や、やだよっ……こんなの恥ずかしいじゃん」
「大丈夫!見るのは私だけだから」
「凛のが似合うよ」
男のオレが付けるより女の子の凛が付けた方が絶対に可愛いよ。
凛の頭にネコ耳をつけようとしたら
「酷いよっ、陸ったら」
「え?」
「絶対に似合うと思って……ひっく……かっ……買ったのにっ……ひっく」
「うわっ……あ、ちょっ……凛泣かないで、ごめん、謝るから……泣かないでっ」
「うわぁ~ん……陸が意地悪だよー……」
両手で顔を覆って更に泣きだしちゃった。
どうしよう?
「ごめん……ね、泣かないで」
「(もうちょい泣いてゴリ押しするか?それにしても慌てる陸も可愛いよ。ヤバすぎ)
じゃあ……付けてくれる?」
泣いてる凛が可哀相で、本当は恥ずかしいよ。
恥ずかしいけど、オレがネコ耳をつければ凛が泣きやんでくれるなら……
「う、うん……付けるよ」
「(おっしゃ!!)
ちゃんと首輪も付けてね?」
「え?」
「ひっく、んぐっ……陸は私の事……好きじゃないの?」
「す、好きだよっ!」
「じゃあ、出来るよね?」
「う……うん」
「首輪は私が付けてあげるね」
泣いていた凛は、涙の跡はあるけどいつもの笑顔に戻ってくれた。
良かったなと思うんだけどなんか複雑だよ。