第2章 オレがペット？／七瀬陸

「陸！今日は陸にプレゼントがあるんだよ」

「え？どうしたの？オレ……誕生日まだだよ？」

「知ってるよ！お誕生日じゃないけどちょっとしたボーナスが入ったから」

「ボーナス？」

「うん！この前クイズ番組に出演した時に優勝して賞金をもらったんだ」

「凄いじゃん」


にこにことご機嫌良く笑う凛。
凛は、人気ナンバーワンのバラドルで、オレの彼女。

可愛くて頭も良くて自慢の彼女
（公言出来ないけど）


お互いに忙しくてなかなか会えないけど、今日はオフで凛がオレの部屋に遊びに来てくれたんだ。


「はい、これ！受け取って」

「ありがとう……えっと……開けてもいい？」

「もちろん！早く開けて
（あー……楽しみだな。きっと陸に似合うと思うもん）」



プレゼントの中身って何だろう？
なんかドキドキするな。


リボンを外して袋の中に手をいれて……


「ん？」


なんかふわふわしてる物が指に触れたんだけど？
あ、こっちは硬い？

何だろう？

袋から取り出してみると



「え？これって……」

「どう？可愛いでしょ？」


出てきたのはネコ耳と首輪（鈴付き）……リボン？


「凛……オレ、ペットは飼ってないよ」

「知ってるよ」

「じゃあなんで？」

「ペットは陸だもん」

「え？オレ？」

「んふふー」


オレがペット？