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彼女が□□した日。

第4章 風。


『いやそもそも、なんでルキさんじゃなく私が作る前提の話なの?』

コウ「あ、ゴメンゴメン。
実はさ、ルキくんてば数日帰って来れないみたいなんだよね。さっきその電話きて、泊まりに来てくれたヒメ猫ちゃんには悪いんだけど料理作ってくれってさ」

『へー、そうだったんだ。
それならそうと最初からそう言ってくれれば良かったのに』

ユーマ「ま、どっちみち作ってくれるんだろ?
だったら別にいいじゃねーか」

『んー・・・まあ、それもそっか。
・・・て言うか、見ての通り1週間分の着替えとか持って来てないけど本当に良かったの?』

コウ「あ、それは大丈夫!
ヒメ猫ちゃんの事だから、着る服とかそんなに種類無いんでしょ?」

『あー・・・まあ、確かにその通りかも。
ファッションとかあんま興味ないし』

ユーマ「だろうな・・・。
お前着てるの、どれも意味不明な英単語とか漢字書いてるのが多いしよ。
前なんか・・・世界をぶち壊すとかの意味合いみてえな英単語書いてるやつ着てたよな?」

『あ、着てたねそう言うの。
BREAKING WORLD ∞ NOBODY ENDってやつでしょ、あれ割と気に入ってんだよねー』

コウ「・・・それ、直訳すると世界を壊している・存在しない終わりってなるよね。なにそのものすごーく厨二病チックな言葉・・・?
女の子って、もっとこう・・・フリルとかファーとかがついてるガーリーでフェミニンな可愛い服装を好むんじゃないの?」

『・・・・・・そう言うのはフリッフリの女の子女の子してる服装をしたとして、男性諸君をキュンキュンさせられる女性の役割だよ』

アズサ「・・・イオさんは、ちゃんと女の子・・・だよ?」




話が私の料理の腕からルキさん不在へ、そして私のファッションセンスから私の女子力へと次々変わる。

暗に私が自分で女子力無いよーって言ってたつもりだったんだけど、アズサくんからの一言で会話がフリーズした。




『・・・・・えー・・・っと・・・。アズサくん?
私は生まれて此の方ずっと女だけど・・・・・・?』

アズサ「うん・・・。・・・女の子。
だから・・・もっと、可愛い格好をした方が・・・もっと可愛く・・・なれると思う」




ユーマくんの隣でのほほんとそう言い切ったアズサくん。

・・・え、はい??
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