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彼女が□□した日。

第4章 風。


かわいい・・・?

可愛い?
カワイイ?
kawaii・・・?


まさか、そんな褒め言葉が私に向けられて発せられるとはこれっぽっちも思ってなかった。
物の見事に止まったのは私の思考で。




『・・・やだなーアズサくんてば。
私は確かに生物学上は女の子って言う部類には入ってるけど、可愛い女の子ではないよ?』

コウ「まーた始まった・・・。
オレもヒメ猫ちゃんはフツーに可愛いと思うよ?
アズサくんと同じでヒメ猫ちゃんが可愛いって事に一票♪
ユーマくんも可愛いと思うよね?」

ユーマ「あ?
・・・・・・あー、まあそこらの雌豚よりは可愛いんじゃねえの?顔は」

コウ「ほーら!
満場一致でヒメ猫ちゃんは可愛いって決定〜♪」

『・・・・・・まあいいや。
私の容姿どうこうは置いといて、話題を戻すけど私の着替えはそっちで用意されてるって解釈でいいんだよね?』




うわ、またそうやって話逸らす・・・とかなんとかコウくんがジト目で見てきたけど気にせずに私は話題がガラリと変わる前の質問をもう一回した。




ユーマ「コウの知り合いに、ファッションに興味ねえ奴が居るから貸してくれっつったら服を貸してくれたんだとよ」

コウ「貸してくれたって言うか、その服を着てる写メを送ってくれるんならあげるってさ。
つ・い・で・に・・・ヒメ猫ちゃんもお洒落しよーよ!」

『えっ』

アズサ「お洒落・・・。・・・じゃあ・・・イオさんも、お化粧・・・するの?」

『え?』

ユーマ「化粧ねえ・・・。
・・・・・・まあ元が整ってんだから案外化けるかもな」

『』




なん、だと・・・。

本人の意思や意見をガン無視して話が進んでるとは・・・。
物凄いデジャヴを感じる。




『えーと?
要するに、ルキさんが戻って来るまで料理して・・・着替えはコウくんの知り合いに借りたものを着るって事?』

コウ「うん、そゆ事♪」

『んー・・・まあ、断る理由も無いから別にいいよ。
無償で貰うってのは気が引けるけど・・・。・・・っと、?』




ポケットに入れてたスマホが震えた。

えーと、メールとかの通知は音もバイブも鳴らないようにしてるから・・・電話か。


コウくん達に「電話きたからちょっと出てくるね」と言ってから、リビングから一旦退室した。
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