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彼女が□□した日。

第4章 風。


ふと、アズサくんがキョトンとした表情を浮かべた。


それに気づいて、私はティラミスを半分まで食べてた手を止めた。




イオ「ん・・・どしたの?」

アズサ「・・・イオさん、笑ってる・・・」

イオ「そりゃ、嬉しいからね」

アズサ「嬉しい・・・?」

イオ「うん。
だって世間一般みたいな考えだったら、こうしてアズサくんとのんびりお喋りするとか出来なかったかもって思ったら嬉しくて」

アズサ「・・・・・・イオさんは・・・俺達と居るの、嬉しいの?」

イオ「もちろん。
みんな私の友達だし、一緒に居ると楽しいし」

アズサ「・・・ふふ・・・。
そっか・・・。俺も・・・イオさんと居れて、嬉しいよ」




私の笑いに釣られるように、アズサくんも柔らかい笑みを浮かべた。


・・・わー、やっぱイケメンだわー。
可愛さが混じったイケメンだ。




イオ「さーてと・・・作らなきゃいけない曲も無いし、社長から連絡くるまで取り敢えず待機かな」

アズサ「・・・・・・連絡くるまで、のんびり出来るって事?」

イオ「うん、そうなるねー」

アズサ「それじゃあ・・・俺達の屋敷に、泊まりに来ない・・・?」

イオ「えっ。
唐突な提案だねー。私としては全然いいけど・・・突然どしたの?」

アズサ「・・・イオさんに、俺の・・・コレクションを見せたいんだ。それに・・・イオさんと一緒に居るの、楽しいから・・・。
たくさん・・・お喋り、しよ?」




そう言いながらアズサくんは私にそう聞いてきた。

何のコレクションなのか知らないけど、せっかく見せてくれるんだから事細かに聞いちゃ無粋だよね。




イオ「お喋り、か・・・。
うん、それいいねー。
オッケー、んじゃさっそく今日の夜にでも泊まりに行こっかな」

アズサ「・・・本当?
・・・ふふ、嬉しい・・・」




そうと決まれば話は早い。

私はその後アズサくんとティータイムを過ごした後、夕方無神邸に行くと約束して別れた。


・・・・・・それにしても、アズサくんよくあのラスク完食できたね。
こんがりきつね色だったラスクが唐辛子振りかけられた結果朱色になってたのに。
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