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彼女が□□した日。

第1章 虹。


しゃこしゃこ


がらがら、


ぺいっ



朝、起きた。

今日は珍しく7時には起きれた。
いつも昼過ぎくらいに起きるのに。
基本夜型なのにこんな早く起きるなんて、誰かに褒めてほしいくらいだ。


せっかくの久々な朝。
早起きは三文のなんとやらと言う事で、私は歯磨きをしていた。正確にはし終わった。




イオ「うおーう、朝日が眩しい。
・・・っと、そろそろ朝のラジオ始まっちゃう時間だ」




洗面台の隅に今使ってたコップと歯ブラシを置いて、背伸びをしながらリビングに向かった。


季節は春。
6月上旬。

昨日の天気はどこへやら。
カラリと晴れた青空が窓から見えた。
なんつーんだっけ、手のひらをひっくり返す?



パジャマ姿のままリビングに着いてすぐにキッチンへ。
リビングが見渡せるキッチン、システムキッチンだ。・・・あれ、ダイニングキッチンだっけ?

ともかく、そのキッチンの冷蔵庫を開ける。





イオ「んーとー?
・・・なすの味噌汁と、豚の生姜焼き。かーらーの、おっこめー!」





やっぱこれだねー、ロッ〇のトッ・・・。

じゃなくて、やっぱ日本人はお米だよねー。


鍋に水を汲んで、IHにセット。
スイッチオン。
お湯が沸く間になすを切って、ボウルに生姜醤油を作ってそれに豚肉をイン。

白米は昨日の残りをレンジでチン。
少食ゆえに1合炊けば2日もつ。




イオ「・・・ん、味噌加減オッケ。
ご飯もあったまったし・・・生姜焼きかーんせ♪」




ほかほかと湯気が立つ手料理を持って、リビングへ。

いただきまーす、と食前の挨拶をしてからスマホのニッコニコ動画を開いた。
聞くのはもちろん無神クンがメインパーソナリティを務める朝ラジオ。番組名は、朝からイケボ♪略して朝ボ。

番組の主な内容は、無神クンが色んな声優さん達とトークを繰り広げてく。
女性層にはかなりの人気だ。




イオ「・・・あれ?
おっかしーなー、もう時間過ぎ・・・ん?」




開始時刻のはずなのに、なぜか始まらない朝ボ。
生姜焼きを咀嚼しながら、首をかしげた。
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