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彼女が□□した日。

第3章 血。


「あー、笑った笑った・・・。
ルキ、この子ってこれが普通なの?」

ルキ「・・・ああ」

ライト「ふーん・・・。
ねえ、君の名前教えてよ。
僕は逆巻ライトだよ」




ひとしきり笑ったライトと名乗る逆巻くんに、私も自分の名前を名乗った。

珍しい苗字だなー、とか頭の中で呟いていると不意にルキさんに腕を掴まれて引き寄せられた。
おお、イン腕の中・・・。




ルキ「・・・もう要件は済んだだろう」

ライト「えー、もう終わり?
僕としては、まだ喋りたいんだけどなぁ」

ルキ「悪いが、これから予定がある」

ライト「ちょっとくらい良いじゃん。ね?」

ルキ「・・・くどい」

イオ「あー、二人とも落ち着こうよ。うん。
路地裏で言い合うとかシュールすぎて辛い」




このままだと険悪なムードになりかねないと思って、口を挟んだ。

すると今度は視線が私に集まる。
・・・おおぅふ・・・。




イオ「逆巻くん、今日はルキさんとの予定があるからさ。
私のケー番教えとくから逆巻くんが空いてる日にお喋りしようよ。うん、それがいいよそうしよう」

ライト「・・・・・・しょうがないなあ。
じゃあ番号教えてよ」

イオ「ん、ちょい待ってね・・・」




不定期な職業上、いつどこで曲作りに使えるネタが転がってるか解んないから持ち歩いてるメモ帳とミニペンをポケットから取り出す。

肩を抱かれながらだからちょっとだけ書きづらかったけど、自分のケー番を書いてメモをビリッと一枚取った。


そのメモを渡そうと逆巻くんに差し出した、その時だった。



ぐっ・・・


イオ「、・・・?」




メモを差し出した右手を掴まれたかと思えば、今度は逆巻くんに引き寄せられた。
そして何を思ったのか、彼はそのまま私の首元に顔を埋めてきた。




ライト「んっ」



・・・チク・・・っ



ルキ「・・・、!」

ライト「・・・これでよし、と」

イオ「・・・?、???」

ルキ「いい加減にしろ、逆巻ライト」



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