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彼女が□□した日。

第3章 血。


ルキ「行くぞ」

イオ「え。あ、うん」




挨拶した方いいかなー、と思ってたらルキさんが歩き始めた。
置いてかれても困るし、何気にルキさんの機嫌が悪くなってる気がする。
私もルキさんの後に続く。

一応青年にぺこっと軽く頭を下げて会釈して、その横を通り過ぎた。
すれ違いざまに「・・・んふっ・・・♪」て聞こえた気がして、ちらっと横目に彼を見たらよく解らないけど口角を少し上げて笑ってた。・・・笑ってたって言うか、イタズラっぽく笑んでいた。



そのままレジに向かって会計する。
何から何までルキさんに任せちゃいけないかなーと思ってサイフを出そうとしたら無言の圧力で静止された。


特に会話する事無く、買い物は終わった。

店を出る。
買った物はレジ袋3つ分になった。
外に出ると、いつ呼んだのか解らないけどいつぞやのリムジンの運転手さんがスタンバってた。
さすがにリムジンは無かったけど、その運転手さんは私達の持ってるレジ袋3つを受け取った。




イオ「・・・・・・あ、もしかして使い魔さん?」

ルキ「ああ。
・・・これを屋敷まで頼む。冷蔵しておいてくれ」




使い魔さんが丁寧に一礼して、買った物を持って立ち去る。
会話の内容からして無神邸に向かったのかな。


・・・ん?
あれ、そう言えば使い魔さんに荷物持たせちゃったけどこれから帰るんじゃないのかな。

そう思ってると、ルキさんは使い魔さんが歩いて行った方向とは正反対の方に向かって歩き始めた。




ルキ「着いて来い」

イオ「あれ、帰んないの?」

ルキ「帰る前に、一度確かめておきたい事がある。・・・来い」

イオ「?・・・んー、解った」




今日はよく解んない事ばっかだな。


日差しが曇ってきた空を見上げながら、ルキさんに着いて行った。


10分くらい歩いてると、曇ってた空が雨雲っぽくなってくる。
あれ、そう言えば今日は午後から雨降るって084(おはよん)ニュースで言ってた気がする。

そう思ってた矢先に、頭に冷たい感覚。
・・・お?



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