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彼女が□□した日。

第3章 血。


店で買い物をし始めて、ハンバーグの材料は一通り買い物カゴに入れた。

ちなみに買い物カゴはルキさんが持ってくれてる。
私が持つって言ったけど「買い物に行くと言ったのは俺だ。それに生物学上は女のお前は体力面で期待は到底出来ない」って言い返された。
うん、それも正論だよね。




イオ「材料、全部調達出来そうだねー。
あ、隠し味とかあったりするの?」

ルキ「いや、余計な調味料は加えないが。
お前は自分の手料理に何か加えるのか?」

イオ「んー、その料理に寄るかな。
地方料理とかさ、意外と色んな隠し味があるんだよ。基本的なレシピを本とかで見て、実際に作ってどんな隠し味を入れるか考えるよ。私は」

ルキ「ほう・・・地方料理、か」

イオ「うん。
その地域にも寄るけどね。
割と手抜きっぽく見えちゃったり思えちゃったりするけど、いざ作ってみると手の込んだ料理だったりするんだー」

ルキ「そうか。
・・・・・・ん・・・?」




そう言えばこの前作ったきりたんぽ美味しかったなーとかルキさんと喋りながら思ってると、不意にルキさんが何かに気づいた。
心なしか今にも舌打ちしそうだ。




「あっれ〜、誰かと思えば・・・ルキじゃん。
女の子と買い物デートでもしてるのかな?・・・んふっ」

ルキ「・・・・・・・・・何の用だ」

「そんなに嫌悪感丸出しにしないでよ。
あのルキが、女の子と一緒に居るの初めて見たから・・・珍しいなあって思ってさ」

ルキ「俺がいつ誰とどこに居ようと、お前には関係ないだろう」

「ん~、まあそれもそうだけど・・・」




現れたのは、帽子を被った茶髪の青年だった。

どうやら2人は面識があるらしい。
でも知り合いってレベルだと思う。
仲いいって雰囲気じゃなくて、なんて言うか・・・ルキさんの声のトーンがさっきより不機嫌っぽくなってる。

イラついては無いだろうけど、厄介なのに会ったな・・・ってオーラを感じる。

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