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彼女が□□した日。

第2章 家。


side:ユーマ


ユーマ「別にコウの女じゃねえんだし、誰がいつどこでどう吸おうと構わねえだろ」

コウ「ちょっと、ムキになんないでよ・・・。
オレが言いたいのはそう言うのじゃなくて、ヒメ猫ちゃんの血を吸ってもなんとも思わなかったかって事」

ユーマ「・・・なんともって、どう言う意味だよ」

コウ「ユーマくんも吸い尽くしたい、とか思った?」




何を言いたいのか、解るようで解んねえ。

もってなんだよ、もって。
そっちも吸い尽くしたいって思ったのかよ。




ユーマ「・・・思ったけど、それがなんだよ」

コウ「ユーマくんさ、ヒメ猫ちゃんに惚れたでしょ?」

ユーマ「・・・、はあ??」

コウ「あれっ、違うの?」




今の流れでなんでそう言う話になるんだ。

血を吸って、吸い尽くそうと思ってそれで惚れる?
アホか。
つーかバカか。


何言ってんだお前、みてえな目で見てやったらコウは言葉を続けた。




コウ「だってオレがヒメ猫ちゃんの話したら、ユーマくん苛つき始めたじゃん。
それって、オレがヒメ猫ちゃんと仲良さそうなのがムカつくからじゃないの?」

ユーマ「・・・・・・はっ、意味解んねえ。
アイツが誰と仲良くなろうと俺には関係無えだろ」

コウ「ふーん?
じゃあさ・・・もし仮にヒメ猫ちゃんが、逆巻さん家の誰かとか月浪兄弟のどっちかと仲良くしてたとしてもムカつかないの?」

ユーマ「・・・・・・・・・・・・あいつら、と?」




なんでここでアイツらの名前が出てくるんだよ。

アイツら・・・ニートとイオが仲良く?
・・・・・・・・・。
仲良く、してたとしても・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・。



イラッ


ユーマ「・・・・・・ムカつく」

コウ「でしょ?
ユーマくん、多分それって嫉妬してるんだよ」

ユーマ「・・・。嫉妬ぉ?」




嫉妬?
俺が?

マジでなんでそうな・・・・・・、いやでも待てよ・・・。

もしも俺が嫉妬してたっつーんなら、このイライラにも納得がいく。
誰だって自分のものに手を出されれば腹が立つのは当たり前だ。
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