• テキストサイズ

彼女が□□した日。

第2章 家。


side:ユーマ


俺がイライラしながら考えてると、リビングの壁に埋め込まれてるアラビア数字の時計が丁度昼間を指してる事に気づいた。

・・・そう言やもう昼か。


ルキ達は夕方くらいに戻って来るみてえな事言ってたな。



・・・ん?
待てよ・・・・・・。
コイツが腐っても人間だってんなら、腹は減ってるはずだよな。




ユーマ「おい」

イオ「うん?」

ユーマ「お前、昼メシはどうすんだよ」

イオ「お昼?
・・・あ、もうそんな時間かー」

ユーマ「畑仕事して疲れたっつってたし、腹減ってんだろ。どうせ」

イオ「私は別にお昼抜いても夜食べれれば問題無しだよ」

ユーマ「・・・あ?」

イオ「飴ちゃんあるし」

ユーマ「・・・・・・あ"?」




この野郎。

コイツのこの様子だと、いつも2食が基本なんだろう。
じゃああれか、朝食って昼抜いて夜食うってのか?


普通は3食食うんじゃねえのかよ。
2食で事足りるってなんだそりゃ。

そんなん普通じゃ・・・・・・・・・あー、ズレてんだっけ。コイツ。


なに言っても無駄だと思って、俺はキッチンに向かった。
後ろから「あれれ、ユーマくーん?」とか「なんか怒った?ごめんよー」とか聞こえてくるけど無視だ。無視。



ついさっき採り終えた野菜達の前で足を止めて、その中の1つを持ってリビングに戻った。


ぐいっ



そして上半身を起こしてこっちを見てるイオの口に持ってきた野菜を押し付けてやった。




イオ「・・・???」

ユーマ「食え」

イオ「・・・??」

ユーマ「全部、食え」




いきなりの俺の行動にもキョトンとするだけのイオ。

違う。
そんなんじゃねえ。
俺が見たいのは、そんな表情じゃねえ。


観念したのか、俺の言う事を断る理由が無かったからなのか。多分後者だろ。
イオは「いただきまーす」と言ってから俺から口に押し付けられてるトマトを受け取って食べ始めた。





/ 74ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp