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彼女が□□した日。

第2章 家。


イオ「はっふー、わりかしつーかれたー・・・」




収穫が終わって、採った野菜も保存し終えた。

私はユーマくんとリビングにて休憩していた。
手元には水が入ったペットボトル。
水分補給しろ、って事でさっき手渡された。




ユーマ「お疲れさん。
・・・つーか、ちっとばかし外で作業してたってのに疲れたのかよ?」

イオ「根っからのインドア派なもので」

ユーマ「インドア派ねえ・・・。
コウもお前も、同じ稼業なんだろ?
仕事とかで野外ライブ、みたいな事しねえのかよ?」

イオ「コウくんとは人気度も好感度も段違いだもん。
私は顔出しNGで活動してて、人気売れっ子アイドルとは仕事の数が比較するまでも無いよ」

ユーマ「ふーん・・・」

イオ「て言うか私、音楽業界で厄介者だし」




ぽふん、とソファーに寝っ転がる。

厄介者って単語が引っかかったのか、ユーマくんは水を飲んでた手を止めた。




イオ「こんな性格だから、人によく避けられてるんだ。
私ってば頭のネジが外れてるとか、なに考えてるのか解んない薄気味悪いヤツとか・・・後はなんだろ、付き合いきれない変人とか言われててさー。
まったく失礼だよねー、世の中」

ユーマ「なんだそりゃ・・・。
言われ放題じゃねえか、言い返したりしねえのかよ?」

イオ「え、なんで?」

ユーマ「は?」

イオ「だって事実だもん。
別に言い返す言葉なんて無いよ」

ユーマ「・・・いや事実、って・・・」

イオ「嫌な事は嫌って言って、違うと思った事は違うって否定した。人の顔色を気にしてへこへこすんのが性に合わないからいつでも私が思うようにやってた。
その結果が、今の私。
世間一般で言う、ズレてる奴」




本当、なーんでズレちゃったんだろ。
いつの間にかこうなってたんだよねー。

同じ人間。
なのに、私は周りから逸脱してる。


変わってるから。
変わった事をするから。
それだけなのに、私はいつからか周りから一線引かれてた。
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