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彼女が□□した日。

第2章 家。


ぷつ、


ぷつっ


美味しそうなミニトマトを、左手に持ってるカゴ?ザル?に入れていく。


育ってるミニトマトを採って、カゴに入れる。
それの繰り返し。
なんかその作業が途中から楽しくなってきた。




イオ「・・・・・・♪~・・・」

ユーマ「・・・ん?
なんだよ、その音」

イオ「んー?
・・・あ、ごめん耳障りだった?」

ユーマ「いや、別にそう言うのじゃねえよ。
聞き慣れねえから何の音かと思ってよ」

イオ「そっか。
これ歯笛って言うんだよー」

ユーマ「ふーん、歯笛っつーのか・・・。
口笛とは違うのか?」

イオ「んー、まあ違うかな。
口笛は唇で鳴らすけど、歯笛は上の歯と舌を使うんだよー」




解りやすいように、口笛と歯笛を吹く。

歯笛とかする人あんまり居ないし、聞き慣れないって言うのも無理はないよね。




ユーマ「歯と舌で、ねえ。
お前って見かけによらず器用なんだな」

イオ「そうかなー、私よかユーマくんの方が全然器用だと思うけど?」

ユーマ「はあ?
なんでそう思うんだよ」

イオ「少なくとも私にはこんなに沢山の野菜育てる技量も器用さも無いや。趣味だとしても、ここまで育てれるなんて素直に凄いと思うよー」

ユーマ「確かに趣味って言えば趣味だけど・・・技量と器用さ、ね・・・」

イオ「うん。そうだよー。
あ、こっちは一応採り終わったよ」

ユーマ「お、どれどれ・・・。
・・・よし、こんだけ採れりゃ十分だな」

イオ「ユーマくんの方は?」

ユーマ「俺の方も終わった所だ。
中に入って休むとするか」

イオ「はーい」




ユーマくんからのオッケーも出た事だし、私は収穫し終えたミニトマトをカゴごと持った。

何も無い所ですっ転ぶほどの運動音痴じゃないけど、転ばないようにしないと。


せっかく採ったのに落としたら勿体無いし。


採った野菜をキッチンに運んだ。
・・・うん、やっぱりどれも美味しそう。
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