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彼女が□□した日。

第1章 虹。


イオ「コウくん」

コウ「・・・・・・っ・・・なに」

イオ「ヴァンパイアなの?」

コウ「・・・、・・・・・・」

イオ「私もヴァンパイアだよー」

コウ「、えっ?」

イオ「冗談。人間です」

コウ「・・・え、どっち?」

イオ「いや、私れっきとした人間。たぶん
コウくんは?」

コウ「・・・ヴァンパイア」

イオ「マジでか」




試しに私もヴァンパイアだと言ってみればコウくんの目が「え、マジで?」と訴えてきた。
すぐに訂正したけど。




イオ「いやー、なるほどね。
て事は体調不良の理由って、吸血してないから?」

コウ「・・・うん」

イオ「なーんだ、じゃあ吸えば良いじゃん。
私の血でいいなら、吸う?」

コウ「、は?」

イオ「あ、さすがに全部吸わないでね?
私血の気薄いし変な人だから多分美味しくないだろうし」




ルキさんから離れて、コウくんに近寄る。

あれ、でも吸血ってどこからするんだろ。
ファンタジー的な物語とかだったら首だったよね。




ルキ「・・・信じるのか?」

イオ「え、ヴァンパイアじゃないんですか?」

ルキ「俺達がヴァンパイアなのは事実だが、怖いとは思わないのか?」

イオ「いや特には」

コウ「・・・怖く、ないの?」

イオ「んー、私は怖いなんて思わないけど。コウくんはコウくんじゃん。
え、なにもしかしてヴァンパイアって言ったら嫌われるとか避けられるとか思ってた?」

コウ「普通はそうなんじゃないの、?」

イオ「だから、なんで?」

コウ「なんでって・・・・・・、・・・あーもう・・・ほんっとヒメ猫ちゃんは変人だよね」

イオ「うん、それ前も言ってたよね。さっきアズサくんにも言われたー」




へへへー、と笑えばコウくんも力無く微笑んでくれた。

て言うか力無くすなし。




ルキ「・・・アズサが懐くだけはある、か」

コウ「・・・ルキくん、・・・」

イオ「?
あれっ、もう居ない・・・」




振り向けばもうルキさんは居なくなってた。

え、なに。
ヴァンパイアってそんな身体能力高いの?

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