第1章 虹。
コウ「・・・ヒメ猫ちゃん、朝ボ聞くんだ・・・?」
イオ「コウくんとゲストさんの会話は毎回楽しみだよー。
いつもは録画して、それを後で見るんだけどね」
コウ「録画?」
イオ「うん、私朝はほぼ起きないから。
仕事あったら起きるけど、だから録画」
コウ「ふーん・・・、・・・て言うかヒメ猫ちゃんっていつからオレの事を名前で呼んでるの?」
イオ「さっき」
コウ「さっき?」
イオ「だぁって、無神クンは兄弟さんにも当てはまっちゃうじゃん。まぎらわしい事この上ないよ。
・・・てゆーかそれよりも、さ」
コウくんの部屋で雑談なう。
アズサくんとユーマくんは「用事あるから」と言って部屋を出てった。忙しい時に来ちゃったかなーと思ってたらコウくんに「気にしないで」って言われた。
じゃあ気にしないどこ。
なんの縁があってか、ラッキーな事に私もついさっきオフ日になった。
新曲の提出が今日のはずだったんだけど、社長がどっか行ったから。どっかって言うか、県外出張。急用が出来たので新曲を渡すのは後日にしてほしいとかなんとか。
そんなこんなで雑談なう。
でも、私はどうしても気になってる事があって話を区切った。
コウ「?」
イオ「コウくん、ちゃんとご飯食べた?」
コウ「、えっ」
イオ「顔色微妙に悪そうだよ。
それになんか、辛そう」
コウ「・・・食欲無いんだもん」
イオ「もんじゃないでしょー、それにいつもの声より覇気が2割減ってるよ?」
コウ「2割、て・・・。
まあ、食欲は無いけど心配しないでよ。オレこう見えてタフだし」
イオ「へー、タフなのにぶっ倒れたんだ?」
コウ「う。
そ、そう言うヒメ猫ちゃんだって食細いじゃん」
イオ「残念でしたー、食は細いけど至って健康体ですー。
どっかの誰かさんみたいに仕事出れなくなるまで無理しませーん」
コウ「・・・あーもう、ヒメ猫ちゃんてば本当に変わってる。
変わってるって言うか、変人!」
イオ「へっへー、どういたしまして」
コウ「だから褒めてないってば・・・」
半ば呆れた様子のコウくん。
うん、やっぱコウくんと居ると楽しいや。