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彼女が□□した日。

第1章 虹。


それならば話は早い、と言う事で私は自己紹介をした。


彼は無神アズサくんで、コウくんの二つ下の弟さんらしい。
話を聞くところによると、やっぱり体調不良みたいだ。

コウモリくんはどうやら私を無神クンの家に案内してくれたようだ。
すげーなコウモリくん。頭脳値数パネェ。


お見舞いして行っていいか聞いてみると、アズサくんはちょっぴり考えてオッケーしてくれた。



と、言う事で。
私はアズサくんに案内されて無神邸の廊下を歩いていた。




アズサ「・・・イオさん、は・・・・・・コウと・・・・・・同じ・・・・・・アイドル、なの?」

イオ「いえいえいえ、まっさか。
私はしがないシンガーソングライターですよ。無神クン・・・あー、コウくんとは同じ時期から活動してるんです」

アズサ「・・・・・・じゃあ、友だち・・・?」

イオ「コウくんはどう思ってるか解りませんけど、私はそう思ってますよー」

アズサ「・・・そっか・・・、・・・・・・ねえ・・・イオさん」

イオ「ん?」

アズサ「あの、ね・・・・・・イオさんは・・・。
・・・・・・・・・ううん・・・、やっぱり・・・なんでもないや・・・」




何かを言いかけて、言うのをやめるアズサくん。

気になったけどきっと言いたくないんだと思って、追求するのはやめといた。


それから程なくして、アズサくんはひとつのドアの前で立ち止まった。ここがコウくんの部屋みたいだ。



がちゃ


アズサ「・・・コウ・・・、起きてる・・・?」

イオ「お邪魔しまーす・・・」




部屋に入るとベッドにはコウくんが横になってた。

ベッドの傍らにあるソファには、茶髪を後ろでひとつゆいにしてる男の人が居た。・・・座高高い・・・!
バスケでダンク決めれるよ、絶対。




「コウならもうそろそろ起きると思うぜー・・・で、誰だよそいつ?」

アズサ「この人・・・コウの、友だちなんだって・・・・・・」

「友だちぃ?」




ジロ、と睨まれる。
・・・うおおふ、アズサくんもだったけどそんなに友だちって言葉が聞き慣れないのかな。
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