第1章 コワレル
「テメー何フラフラ消えてんだよっ」
って、いきなり火神が出てきた。
「...よう」
「...聞いてたんスか?」
なんか急に「黒子ラチってんの!?」とか、キレられたっス...。
それから、黒子っちが急に、ガラの悪い奴等に絡んでいって、3人でバスケした。
「火神っちにもリベンジ忘れてねっスよ!予選で負けんなよ!!」
「火神っち!?」
って、別れた。
火神っち、次は負けねっスよ!絶対、勝ってやるんスからね!!リベンジっス!!
次の日、いつも通り女の子達に囲まれながら、教室を目指した。
あ...花村っち...。
声をかけようか迷った。
花村っちもこっちに気付いた様だ。
また辛そうな顔をして、気まずそうに、オレに声をかけず、自分の席に座った。
それを見てオレも、自分の席に座る。
そして一気に集まってくる、女の子達の集団。
...正直ウザイっス。花村っちの様におしとやかに出来ねぇんスかね...。
「はははっ」
苦笑いが込み上げてくる。
気が付けばオレ、いつも女の子達と花村っちを比べてるっスね...。
あんなに花村っちに酷いこと言ってるのに......おかしいっス...。