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【黒子のバスケ:黄瀬涼太】愛の言ノ葉

第3章 コワイ(過去編)


ハンバーガーも食べ終わり、また2人で、次に乗るアトラクションを選ぶ。




それから、いろんなものに乗って、日も暮れてきた頃。


「葵、そろそろ帰ろ?」


「え〜もっと遊びたいっ!」


「でも、そろそろ帰んないと、お母さんもお父さんも心配するよ?」


「うん、わかった...」


葵はすごく優しい子。

お母さんのこともお父さんのことも大好きで、私たち、家族皆、仲良んだ!


駅のホームで電車を待ってる。


「おねぇちゃん、喉渇いた...」


「え?...今、買って来るから、ここ動かないでね?」


この時、一緒に葵も連れて行けばよかった。

今更、後悔しても遅いのかな。

ごめんね、葵。

私の所為で......。


「葵、ほら......葵?葵、どこ!?葵!!」


葵、どこ行ったの?

どうしよう...。

今は帰宅ラッシュで沢山の人がいる。

こんな中で、小さい葵を見つけるなんて、難し過ぎる。

...でも、見つけなきゃ...!


「葵!...どこ、葵!!」


幾ら叫んでも、葵の声は返ってこない。

...返事してよ、葵......。


「おねぇちゃん!!助けて!痛いよ!...怖いよ...」


「...っ!?葵!!」


葵の声が聞こえた方へ、急いで駆けた。


そこには、線路の上で震える様に座り込んでいる、葵の姿があった。


「今行くからっ!!助けるからっ!!」


「おねぇちゃん、痛いよ...足、痛いよっ」


足...?

落ちた時に抉いたのかもしれない。


すぐに葵のところに行って、助けて、大丈夫だよって、抱き締めてあげなきゃ...!


.........なのに、それは許されなかった。


「ダメだ!今、行っては、君まで巻き添えになってしまう!!」


知らないおじさんに止められた。


ふと横を見ると、もう電車はそこまで来ていた。









「...っ!!葵!!...いやっ!葵ーっ!!!」







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