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【黒子のバスケ:黄瀬涼太】愛の言ノ葉

第3章 コワイ(過去編)


「おねぇちゃん、あれ!今度、あれにしよう!」


葵が笑顔で指さしているのは...お化け屋敷...。


確かにお化けは怖いけど、人間がやると余計怖く感じてしまう......。


「あ、いや...違うの、違うのにしよう...?」


「なんだよ、おねぇちゃん、怖いの?」


悪戯っ子の様に笑う葵。

可愛いなぁ。


「い、いや?そうじゃないけど...。葵が怖いと思ってさぁ...?」


「ははっ!怖いクセにっ!!...まぁ、おねぇちゃんは、ぼくが守ってやるから、安心しなよ!」


小1のクセに、やけに逞しいわね...。


こんな楽しい日々がずっと続くと思っていたよ...おねぇちゃん。

......ねぇ、葵もそうでしょ?


「おねぇちゃん、手すごい震えてるよ?」


「ふ、震えてないよ...?」


弟のクセに余裕そうにすんなぁぁっ!!


お化け屋敷の中で私は、葵にしがみついていた。

しかも、涙目だし...。恥ずかしい...。

葵はこんなウキウキしてるのに...。


「う、ぎゃぁぁぁぁぁ〜!!!」


後ろから、お化けに追いかけられて、葵を置いて、お化け屋敷から出てきてしまった。


やばい、葵、大丈夫かな?

とは思うものの、中には入ろうとはしない。


出口をジッと見つめていると、葵がゆっくりと出てきた。


小1って...こんなに落ち着いているものなんでしょうか!?


「も〜、おねぇちゃん置いてかないでよ...」


「ご、ごめん...」


お化け屋敷って、なんでこんな怖いの...?

もういや、お化け屋敷なんて一生、入らない。


「葵、お昼ご飯、食べよ?」


「うん!お腹すいた!」


葵もすぐ遊びたいだろうし、すぐに食べれて、食べやすいハンバーガーを選んだ。


葵も喜んで食べている。

相当、お腹すいてたんだろうなぁ。

ホント、美味しそうに食べるなぁ。


葵がいると、何でも、どんな時でも楽しい。







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