第2章 モドル
いきなり、柚子っちに別れを告げられた、3日後に柚子っちは学校に来た。
...でも、そのあと一週間、また来なくなり...そして今日、教室に入ってみると、柚子っちはいた。
柚子っちの顔は、一週間前よりも表情がない。......何かあったんスか?
あぁ、今すぐ、伝えたい...!
好きだという想いを...今すぐ...言葉にしたいのに、喉につっかかって出て来てくれない...。
どうでもいい女達には、簡単に言える言葉なのに...どうして...。
もしそれがダメだとしても、何か...何か言わなきゃ...。
何かあったのは、柚子っちの表情を見ればわかる。
聞いて...そのあと...そのあと、好きだって.........。
柚子っちの元へ、ゆっくり...ゆっくりと、歩み寄る。
柚子っちのすぐ近くまで来て、顔を見つめる。
柚子っちは...気付いてない。こんなに近くにいるのに...。
表情がない顔は、まるで...心を失くしてしまったかの様......。
「柚子っち...?」
オレとは思えない程、弱々しくて...震えてて...まるで何かに怯えてる様だ。
何か言われそうだから?
返事すらしてくれなそうだから?
...オレにもわからない。
柚子っちはオレの言葉に反応して、チラッとオレの方を見た。
そしてまた、下を向いて、立ち上がった。
どうしよう......柚子っちがオレから離れていってしまう。
行かないでって、引き止めたいのに......
オレにはそんな資格ないスか...?
そう思ってたら柚子っちが、オレの袖をちょんちょんと引っ張って、教室の出口に向かって歩き出した。
?......ついて来いってことスか?
オレはそういうことと、捉えて、柚子っちについていった。