• テキストサイズ

【黒子のバスケ:黄瀬涼太】愛の言ノ葉

第2章 モドル


気がつけば、屈辱的なあの行為は終わっており、男達もすでにいなかった。


汚れた自分の身体を見つめていると、ある一点に目がいく。

股の下。

ソコは紅く染まっていた。

...血が出たんだ。

まぁ、初めてだし、あんな乱暴にされちゃあ血も出るよね。

そんな風に私は冷静に考えていた。


その時、これ程にもない強い吐き気に襲われ、私は便座に手をつき、胃から押し寄せてくるものをその中に、全て吐き出した。

その後も吐き気は治まらず、出る物がなくなっても、私は胃液を吐き出し続けた。


吐き気も少し治まってきた頃、私は口をゆすぎ、身だしなみを整え、帰宅した。


家についてすぐ、お風呂場に走り、身体中を血が出る程、強く擦り、汚れを洗い流す。

でも、いくら擦っても、綺麗になった気がしなかった。

血もところどころ出ており、ボロボロだ。

私はもう、洗うのを諦めて、自室に入り、ベッドに潜り込んだ。


その夜は、あいつらが私の中に挿ってる感覚と、生温かい精液の感触が忘れられず、一睡も出来なかった。


でも、何故か涙は出て来なかった。

......あいつらの為に流す涙なんて、あるハズもない。


それから一週間は外に出る気もせず、学校をずっと休んだ。


バスケ部は今、インターハイ予選トーナメントの頃だろう。

負けるなんてあるハズもなく、勝ち進んでいってるんだろうなぁ。

...あの黄瀬君がいるんだから。

......ううん、黄瀬君だけじゃない。先輩達も皆強いんだ。


大好きなバスケをしたい、見たいなんて感情はもう、私にはない...。


明日は学校、行かなきゃ...。

そう思い、静かに眠りについた。






/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp