第2章 モドル
もうすぐで、暗くなってしまう様な時間。
私は公園のベンチに座っていた。
如何にもガラの悪そうな、男2人が、ニヤついた、気持ち悪い顔で、私に近づいてくる。
気のせい、気のせい...。
そう言い聞かせて、気付かないフリをしていた。
あの2人が私のところに、来ないことを祈っていた。
...でも、そんなのは、浅はかな願いで......
「ねぇ、可愛いおねぇさん?俺らと楽しいことしようぜ」
1人の男がそう言って、私の返事も聞かず、私の腕を掴んで、公衆トイレに連れ込んだ。
「離して」
落ちついた声で、そう言っても意味はないのは、わかっていた。
1人の男が私を押さえ付けて、もう1人の男は、私の制服を脱がしていく。
抵抗する気力も私にはない。
...もし、まだ、黄瀬君が私の隣にいたのなら、死に物狂いで、ここから逃げ出しただろう。
私の人生は、もう、終わったも同然だ。
ハジメテをこんな奴等に...
どこの誰かも知らない...
好きでもない...
黄瀬君でもない奴等に奪われるなんて...。
嫌なのに...すごく嫌なのに...もうどうでもいいと思っている。
心が現実に追い付かない。
私はもう、奴等に身体を委ねていた。
無理矢理、膣内に指を押し込まれて、痛みでどうにかなってしまいそうだ。
身体はそいつ等に感じるハズもなく、愛液で濡れるわけもないソコを、ゴリゴリと音が鳴りそうな程、掻き混ぜられるのは、不快と痛みでしかならない。
誰かに助けを求めることなども、私の頭には1mmも浮かばなかった。
「こいつ処女だぜ」
「マジか、そりゃいいな」
男達の会話なんて、私には聞こえなかった。
今まで私の中に、指を突っ込んでいた男が、ベルトを外し、ズボンを下ろしていく。
気持ち悪い程に血管を浮かばせ、そそり立つソレは、私を暗闇の奥底に堕とすのには、容易な程、存在感を放っていた。
............あぁ、堕ちる。
底が見えない暗闇の中に......。