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【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 及川徹との場合

第1章 近すぎて遠い存在



「ヤな人……」

「あ、でた、おまえのヤな人発言」

面白いおもちゃでも見るような顔……

そういうのに神経を逆なでられる。

遠慮のない態度。

なのに、どこか距離がある本気を見せない態度。

幼なじみなのに、肝心な部分で距離を置くような……

「でもおまえだって理想高いジャン」

「なんで?」

「だってこれまで誰とも付き合ってなくなくない?」

「なくなくないって、なにそれ、どっち?」

飄々とした徹の態度に、おもわず声が尖るけど、徹はいつも私の態度なんて気にしない。

「だって、おまえこれまで彼氏ゼロじゃん、ゼロ」

親指と人差し指で丸を作る仕草に、ニヤニヤ顔。

「理想がよっぽど高いんだろうなぁって思ってたけど?」

「……ヤな人」

「あ、まだ出た」

ケラケラケラと笑われると、馬鹿にされてる感がハンパない。

なんで、こんなの好きなんだろう、私。

しかもずっと……

徹に告白する子のことちょっと引いてみてたけど、結局は自分も同じ。

ううん、もっと始末が悪い。

だって告白すらしないんだから……

でも、もうそろそろこういうのもやめにしないといけないって思う。

じゃないと、自分が救われない……

「違うし。私、彼氏できたから」

「は?」

「だ、か、ら、カレシ、できた……」

「うっそ」

「……っていうか、できるから」

「は? なに、その未来の予測」

「予測じゃないもん!」

つきあってくれって言われたのは、先週のこと。

考えさせて……そう答えてしまったのは、自分の気持ちをどうしようかまだ決めかねてたから。

「あ、もしかして誰かに好きって言われたとか?」

するどい。


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