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Blue【気象系BL】

第7章 慟哭の夜に


もう、
記事が出てしまうのは、止められないが、
全くのでっち上げなので、
警察も取り合わないらしいし、

聞かれても、
無視を決めろと、

俺たちは、そう言われた。

他のメンバーには、
マネージャーから、
話が行くから、と...。


後の事は、事務所がうまく処理してくれる。


ただ。

心配なのは、項垂れたまま、
動かない、
この人....。

俺は、マネージャーに、
今夜は、自分のマンションに彼を泊めるから、
そっちに連れていってくれるように言って、

彼を立たせて、その身体を支えた。


「頼んだよ」
そう一言声を掛けた社長に、
俺は無言で頷いた。



力の入らない彼の身体は重い。

しっかり支えていないと、
倒れてしまいそうで、

俺は彼の小さな背中をしっかり抱き寄せた。



智くん....。

いつも穏やかで、
のんびりしてて、

ふんわりと、優しくて、
すべてを包み込むような、
不思議な包容力があって、

いつも、静かに笑ってて....。



そんな彼の。
打ちひしがれた姿は、

俺の胸に深く刺さり、

『この人を、支えるのは、
自分しかいないんだ』

そう心に強く思っていた。



『智くん...俺が、守るからね』



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