第33章 Discuss〜一歩踏み出すために〜
「あ〜!しょおちゃん、お疲れぇ〜♥️ほらここ、来て!」
…………(-_-;)
でた……
智のやつ、超酔ってるじゃん…
「どうも。遅くなりました、櫻井です。初めまして…」
酔っぱらいの隣に腰を下ろす前に、一応一社会人として、当たり前の挨拶をした。
「こんばんは。下地と言います。お先にやってます!」
「あ、いえ…」
「生でいいぃ〜?」
酔っぱらいおじさんが割って入る。
「…あ、うん」
「じゃ、さとし、俺が注文するよ。」
「そお〜?んふふ、ありがと…」
智はふにゃふにゃ笑いながら、俺に凭れてきた。
(*´ー`*)……
………<(`^´)>
まてまて。
デレデレしてる場合じゃない!
今確か、『さとし』そう呼ばれてたよな?
……………(-_-#)
なんだよ…
すげぇ〜仲良しじゃん…
面白くない気持ちは心の奥に隠して、
「智くん、飲み過ぎじゃない?」
そう、やんわりと釘を刺してみた。
でも、智のやつ、全然響かなくて。
もう、こんな状態になると無理だって分かってるけど。
嵐で呑んでるわけじゃないからさ。
いろいろと支障が生じるし…
その後も、智の何度も繰り返される話に相槌を打ちながら、下地さんとも話した。
「実は俺、櫻井さんとも、初めてじゃないんですよね…話してはいないけど〜」
「えっ?そうなんですか?」
「沖縄で皆さんが泊まってたホテルに、魚をね…」
「あ〜、あのときの。すみません!分からなくて…」
「いえ、当然です。櫻井さんは一回来ただけだから(^^)」
そうだった……
俺は貝を焼いてるところは何度も行ったけど、魚をさばいてるところはあまり……
そう言えば、智は何度も行ってたな。
あいつ、
その時にナンパしたのかよ(-_-)