第6章 運命の深い渦
海の幸に山の幸を存分に堪能し、
俺たちは、大浴場に行くことにした。
沢山人がいると、面倒だと思ったが、
雅紀がどうしても行きたいというので、
仕方なく...。
でも、そこは拍子抜けするほど空いていて、
色んな風呂が並んだ露天風呂は、
俺たちだけの貸切状態だった。
「しょーちゃん!こっちこっち!
ここ入ろうよ~♪」
雅紀に誘われたのは、
大きな釜風呂。
ひとりならともかく、ふたりで入るには、
少し窮屈な感じだ。
それでも、先にはいった俺の前に、
強引に入って来ようとする彼の...、
目に毒な、あんなものや、
こんなもの...
手を伸ばしたくなるのを、
グッと堪えた俺...。
───よく、頑張った(^^)
ほら、
一応、ここ、公共の場だしさ♪
からの。
───あのさ。
脚を、絡めてこないでいただきたい...。
重なって、密着してるのが、
くすぐったくて、
感じちゃうんですけど...(^^;)))
丸い大きな壺のような風呂に、
くっついて入ってる俺たち。
俺の太腿に指を這わす彼に、
俺は、少し怖い顔で釘を差した。
「俺のが、反応したら、
責任とってくれるんだろうな~?」