第6章 運命の深い渦
ゾワゾワ、どきどきするだけで、
マッサージになってないから…
「俺、眠いんだよね~」
わざとそっけなく言ってみるが、
雅紀は一向にめげない。
「寝てても、いいよ…」
そう言いながら、止めていた手が、
また動き出した。
背中を、下から上へゆっくりと撫で、
触るか触らないかの、
絶妙なタッチで、背中全体を摩り、
その手を、急に脇の下から、前に回し、乳首を摘んだ。
「あっ…」
不意の刺激に、思わず声が漏れる。
「あれ?翔ちゃん、寝てなかったの~?」
…寝られるわけないでしょ!
「その手がさ…」
「え~?どの手?」
そう言いながら、
両方の乳首を、指の先で捻り、
そして、潰した。
「やっ////あぁ...」
自分でもビックリするほどの、
甘い声に、
俺も、スイッチを入れた。
上半身を起こしながら振り返り、
雅紀の唇に自分のそれを押しあてた。
首の後ろに手を回して引き寄せると、
条件反射のように、
雅紀は、唇を薄く開くから。
強引に中へ舌を滑り込ませた。
当然、もうとっくにスイッチの入っている彼は、
俺の舌を絡めとり、
強く吸い上げた。
室内に、ふたりの矯声と、
口から卑猥な水音が響いて、
俺の脳髄をトロけさせた。