• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第6章 運命の深い渦


その旅館は、各部屋の間に、
中庭的な広い空間があり、
植木などが、手入れされていた。


ペライベート感は抜群で、
部屋の露天風呂からは、
前を流れる谷川の緑が目に眩しかった。


「わ~!すごいね!翔ちゃん。
お風呂入ろうよ!」

…おい!まだ、番頭さんいるから////

っていうか、別に風呂入るくらい、おかしくないか…

意識しすぎている自分に、俺は耳まで赤くなった。


7時の夕飯までには、少し時間がある。

疲れたし、
少し休もうかな…

そう思って、ベッドにダイブすると…


俺の後を追うように寝転がり、
後ろから抱き着いてくる人が…

もちろん、さっきまで車で寝ていて元気なあの人…


「ねぇ…翔ちゃん。お風呂💚入る?」


ほらね…

食欲満たされ、睡眠も足りてる…

となれば、そっちでしょ…


…君はいいでしょうけど、
俺、寝てないからね…

とりあえずは、無視して目を閉じてみる。

すると彼は、
俺のシャツからそっと両手を入れ、
背中を撫ではじめた。

ソフトなそのタッチに、
思わず全身が総毛立つ。

「ちょっ…やめろって…」

「やあ、運転疲れただろうなって思ってさ、

感謝の意味も込めて、
マッサージを…」



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp