第32章 turning point~転機~
【翔side】
「…あっ、あ…あ、あぁ…やっ…」
深く。浅く。
逃げないように細い腰をしっかりと抱え、熱い中を何度も穿つと、
智から、鼻にかかった甘い矯声が絶え間なく漏れる。
綺麗で……透明なテノール…
東京ドームのセンターステージで、5万5千人を魅了する声……
この時だけは、ファンの皆さんごめんね…
俺が独り占めするけどね♪
これっ…でっ…どうっ…よっ///
「ああぁ、ソコ…もっと、シテ…あ…んっ…」
ハイハイ♥️
分かってるから…(^ー^)
智の身体の隅から隅……
中の……その奥までも…
知らないところなんか無い。
どこを、どんな風にすれば、
智が歓ぶかなんて…
「…ココ…智のイイトコロ…だもんね…」
「…あっ…もう…俺、ヤバイッ…」
溜まらずに自身で握ったソコからは、
さっきから俺の突き上げの度に、透明な雫が迸り出ていた。
「…もう、俺も…ヤバイですって、兄さん♪」
わざと戯ける俺に、
「…一緒に、イキますかい?」
と笑った。
………
やっぱり楽しい……
お前とのセックス…
こんな関係になる前から、
ツーと言えばな仲だったよね、俺たち…
食べ物の好みも似てて、
あいつ等三人が『美味しくない』っていうやつも、俺と智だけは『旨いよな』と顔を見合せて。
俺が『旨い』と思うものは、
100%智も好きだった。
もちろんそれは今も変わらず……