第32章 turning point~転機~
「ちょっ…」
「智…凄〜く可愛い顔してる…」
「…えっ?…可愛いって…どんな?」
「どんなって?」
「だから~…例えば○○みたい〜…とかさ♪」
↑天使とか菩薩とか言わせたいらしい…
「そうだな~…可愛い……」
「…(ゴクッ)…」
↑期待度MAX!
「餌をお預けされてる、犬…いや、猿…かな?」
……いぬ?
…サ…サル…??
……U^ェ^U…?
(≡・x・≡)ウキッ…?…
「ちょっとおぉぉぉぉぉ!!!
サルってなんだよ!サルってさぁ!」
「ハハハハハッ(*≧∀≦*)
ほらぁ〜、その顔~!相葉くんの番組で観たことあるもん!」
……もう…翔ちゃんったら…(*´з`)
「そんな顔するとますます似てるよ~(≧▽≦)」
怒ってやろうと思ったけど、
なんか凄い笑ってるし…
涙流してる楽しそうな顔見たら、
まあ、いっかな…って…
サルでも犬でも、翔ちゃんがこんなに笑ってくれるんなら、いいや…って。
そう思った。
「はあ~、は~、あ―面白れぇ~…」
暫く笑った翔ちゃんが、目尻の涙を拭ってから俺を見た。
「…あの…さ…」
なんだよ…
さっきまで前おっ勃てて笑い転げてたくせに、
急にそんなマジな顔して…
「………」
「……」
「…さとし…」
「しょお…ちゃん…」
きゅっと唇を噛んだ彼の顔が堪らなくて、
俺はその胸目がけて飛び込んだ。