第32章 turning point~転機~
そんな事があって直ぐ、
俺たちは、コンサートのリハーサルに入った。
今回も、アルバムのコンセプトに合わせた内容が、松潤を中心に構成されていく。
最初の段階、5人そろってざっくりとしたコンサートの筋を決めていく。
そんなときは、たくさんのスタッフさんもいるから、大きな声じゃ言えないけど俺はあまり発言しない…
ああ、もちろん聞かれれば言うよ~?
でもそうじゃなければ基本黙っている。
嵐の中では、こんな状況で話をしているのは、翔ちゃんと松潤だ。
翔ちゃんはいつも、松潤に任せっきりじゃ申し訳ないからって、凄い積極的に参加する。
そして俺はそんな彼の声に、俯きつつも聞き惚れている。
↑仕事しなさい!仕事!
だけど今日は、この間の話があるから。
何となくモヤモヤした気持ちでいた。
すると、ニノが、
「ねえ…、なんかあった~?」
って……
こいつ、鋭いからヤダ…(-_-;)
「別に〜、なんかって?」
「え〜、翔さんとケンカした、とか?」
「してないよ、するわけないじゃん!」
「ふ〜ん…、そうかなぁ?まあ、心配事があったら、相談に乗るよ♪話せば少し気が楽になることもあるしね(^^)」
楽にかぁ……なるかな〜?
「あなたひとりで考えてたって、どうせ答えなんか、出ないんだから」
ニノはそう耳元で囁いて、また、ゲームの画面に目を落とした。
………(ー_ー;)
なんかムカつくけど、ニノの言うこは至極もっともな気もしてくる。
こいつ、口固いしな……
話してみようかなぁ…