第6章 運命の深い渦

そんなことがあったからか、

相葉くんは俺とのことを、
俺への気持ちを、

隠そうとはしなくなった。


メンバーの前でも、いつもの調子で甘えてきたり、

気が付くと何となく近くにいて、
スキンシップも欠かさない。

始めのうちは、
そんな彼に、戸惑う気持ちもあったけど、

何よりも、

そうやって自然な感じでいられることが、
彼にとっては、
心安らぐ大切な『居場所』になっていたのかもしれない。


そして、
そんな彼に癒されていたのは、
寧ろ、俺の方なのかもしれない…


一緒に過ごす時間が、
肌を重ねるたびに、

愛しいと感じ、
彼を守りたいと思っている自分に、気づき、

それを、嬉しいとさえ思っていた。


松潤のときにも、
ニノのときにも感じなかった気持ちが、
俺の中で、大きくなっていった。