• テキストサイズ

Blue【気象系BL】

第6章 運命の深い渦


「ははははっ…」

大野さん…
うまく笑えてませんけど…

ニノは、苦笑いしながらの、
『やれやれ』という顔。


でも、

この間、

松潤は、一言も発することはなく、
ただ、俺のことをじっと見ていた。


その視線に耐えられずに、
俺は黙って、シャツのボタンを留めた。


節操のないヤツと思ったかな...

男なら、誰でもいいんかい///
って呆れたかな...

でも、

たとえそうでも、仕方ない...

過程はどうあれ、
ヤったことは事実なんだから...


俺は、半ば開き直った気持ちで、
いざ、
記者発表の会見場に向かった。


その途中の廊下で、
俺のとなりに並び、声を描けてきたのは相葉くん。


「翔ちゃん...ごめんね~..
俺、なんかさ...」

口ごもる彼に、俺はポンと背中を叩いて、
笑顔を送った。

つけられないようにも出来たはず。

でも、それをしないで、
欲望に負けてしまったのは、
俺も同罪。

彼だけを責める気なんてない。


ただ、
俺の周りで強く渦巻く流れに、
飲み込まれてしまいそうだと、

そう感じていた。


いや、
もう既に、巻き込まれて、
逃げられなくなっているのかもしれない。



/ 794ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp