第29章 君と紡ぐ時間
「あああっ…凄いっ……熱い…」
両足を抱え込み、最奥を穿つと、
智は鼻にかかった猫みたいな声で応える。
汗が、顎を伝い、智の腹に落ちた。
「…あ、ソコッ…もっと、もっと…シテ…」
「ちょっ//…そんな、締めんな、って…」
「あんっ…無理…気持ち、良すぎるもん♥️」
……(^^;)))ダメだ、こりゃ…
こうなった智は、
もう、誰にも止められない…
冗談じゃなくって、俺、もう余裕ない…
「はぁ、翔ちゃん…もっと、もっと強く…あぁ、お願い…もっと、欲しいよ…」
…おい、さっきの恥じらいモードの智くんは、どこ行っちゃったんだよ…(^^;
自身を扱く手のスピードをあげ、
腰を上げて、さらに奥へと俺を咥え込もうとしている智……
……ああああ、無理…持ってかれる
頂を極めようと、我を忘れた智の根元を、ぎゅっと握った。
「えっ?な、何すんの?」
「お前だけ、盛り上がりすぎ…」
「だって…ねぇ、翔ちゃん、イかせてよ…」
懇願する瞳の中には、
燃え上がる蒼い焔が見える。
「…一緒に、イこうよ」
「……うん、一緒にイクよ…」
微笑みを交わした俺たち…
ほにゃん、と目を細める智は、
どんな娼婦みたいに、貪欲に強請っても、
やっぱ俺の天使なんだ
「……翔ちゃん…大好きっ」
眉を下げて陽だまりみたいに笑う彼…
………そのほんの2分後だ
幸せを噛みしめる時間も余裕もない俺たちは、
あっという間に山頂で『ヤッホ――ッッッ///』と叫んでた…