第29章 君と紡ぐ時間

「…いやっ…言わない…あっ…」
「な、で、よっ…」

「だって…恥ずかしい…分かってるでしょ…ん…っ」


はいはい…
今夜は、恥じらいモードなのね～(^^;

嫌いじゃないよ～、そう言うシチュも♡
そんなら、乗っかってやろうかな〜♪


「…聞きたいな…智の、可愛いお願…いっ」
「やぁ…無理…だって…はぁっ…っ」


その言葉に俺は、激しく突き上げていた腰を、ピタリと止めた。

最早、欲情の波に身を任せ、
恍惚の海を漂い始めていた彼は、
突然ぶった切られた刺激に、驚いたように俺を見た。

「…ちゃんと言ってくれないとさ…分かんないじゃん♪」

「……」

潤んだ瞳で俺を睨んだ智……

ほら、言ってみ？
もう、我慢できないだろ？


「……翔ちゃんってさ…意地悪、だよね…」

口を窄め、恨みがましい目をして見せてるけどさ…可愛いだけだからな！それも…
↑なんだかんだ言っても、
相変わらずメロメロ…(〃∇〃)


俺はほんの少し眉を上げて、智の言葉を促した。

はい♪
兄さん、もういいんじゃない〜?


「…お願い…早く…イかせて…」
「…さとし…」

「…翔ちゃんのおっきいので…
俺のこと、メチャクチャにしてよ」


……はい、よくできました♥️

自分で吐いたエロい台詞なのに、
耳まで赤くして目を反らせた、愛しき人…


俺はその身体をベッドに沈め、
透かさず、また硬く張りつめた自身を押し込んだ。