第29章 君と紡ぐ時間
「はい、OKで~す!!」
「お疲れ様でした~!」
「お疲れ様でした!!櫻井翔さん、高畑充希さんでしたぁ~」
「どうもありがとうございました!」
「ありがとうございました。お疲れっした!」
それぞれが花束を受け取って、新CMの撮影は予定を少し巻いて終了した。
帰りにケーキでも買って帰ろうかな〜♪
♪♪〜♪♪♪♪〜
あ、LINE…智かな?
そう思ってスマホを見ると、LINEは増田だった。
『翔くん、お疲れ様です。
もしよかったら、これから飲みませんか?
今、風磨といるんです』
………今からかぁ〜(^_^;)
予定より早く終わったし、少しだけ顔出すか?
当日の誘いには、普通ならばあまり乗らないところだけど。
あいつのグループ、いろいろあって、落ち込んでるのは確かだから……
俺も気になってたんだよね。
……話聞いてやるか〜
『合流するよ』
そうレスを入れた俺は、マネに花束と、いつもの店でチーズケーキを買って智に届けてくれるように頼んだ。
「分かりました。私が行くって大野さんに連絡しといてくださいよ〜
何だ、お前かよ…みたいに、露骨にがっかりした顔するんですから…」
「分かった分かった!」
俺は、智に増田たちと少し飲んでくることと、マネが寄ることをLINEした。
智からは、泣いているスタンプの後に、
『な〜んてね(^^)ゆっくり増田の話、聞いてやってね』
とレスが来た。
智もあいつなりに、心配してるから…
…ごめんよ…早めに帰るから…