第29章 君と紡ぐ時間
「ちょっ!…なんだよ、急に止まんなよ!」
当然のように俺にぶつかってしまい、抗議する智の手首を掴んだ。
「なっ、何だよ…(*´з`)」
「朝からウナギなんか食わせて、下心見え見えじゃん♪おまえ…」
「はぁ~??何言ってんの?直ぐにそんなことに結びつけようとする翔くんの方がエッチじゃん!
俺は、ただ単に、翔くんが休みなしで疲れてるだろうからって…だからさ!」
「……」
珍しく饒舌ですこと♡兄さん(#^^#)
それにさ、『エッチ』なんて、俺はそんなこと一言も言ってないのに…自分で墓穴掘ってることに気付いてないし(^^;
「…もういいよ!いらないなら俺が一人で食うから!」
俺にじっと見られてるって分かった智は、パッと赤くなって慌てて離れた。
「誰もさ、いらないなんて言ってないだろ~?うなぎパワーは、夜まで有効かなあ?」
そう背中に声を掛けたけど、
「知らないよ、そんなの!」
あ~あ、怒っちゃった(^^;
「まったく……」
俺だってあのまま流されたかった、つーの!
そこはやっぱりさ…大人の理性がね…
さ〜てと。顔洗って着替えよ〜♪
………確かに。
最近嵐以外の仕事の方が立て込んでて、
ゆっくりしていられないのも事実なんだよね…
ってことは、家で待つ智に淋しい思いをさせてるってことで…
分かっちゃいるけど、こればっかりはな〜…