第28章 Blue in Blue....
風呂場で、姫を隅から隅まで洗ってやり、
『今度は俺がやーる!』というので、
もちろん俺は、素直に従った。
.....からの、
二人並んで湯船に浸かっている...
智は、バスタブに顎をのせ、
目を閉じている。
大騒ぎしたかと思ったら、
急に静かになったり...
ホントにさ...
気まぐれで我が儘なお姫様みたいだよ(^^;
んで....
俺は、そのまま、姫をいただこうと
そっと内腿に手を伸ばした...
「でる」
えーっ////なんだよー(・ε・` )
ヤル気だったんじゃ、ねーのかよ////
智は、さっさと風呂から出てしまった。
少しおっ勃て始めてたくせにさ~...
仕方ないから、俺もその後を追った。
タオルでさっさと身体を拭いて、
智はバスローブを羽織り、
脱衣所から出ていく。
俺も当然その後からついて行く。
「智...」
「......」
「ねえ~、智ってば///」
振り返りもしないで、
大股でリビングに入って行く智を、
やっと捕まえ、後ろから抱き締めた。
こんなだから、
抵抗するのかと思ったけど、案外素直に、
智は俺の腕の中に納まっている。
「......」
「何で逃げるんだよ..」
俺は、彼の首筋に顔を埋めながら、
できるだけ甘く囁いてやった。
それでも、黙っている智を、
ゆっくり俺の方へ向け、
その顔を覗き込んだ。
膨れてるのか、
それともしてやったり顔なのか、
と思って見たその顔は、
予想に反して、泣きだしそうな、
どちらかと言えば、
悲しそうな、そんな顔だった。