第28章 Blue in Blue....
【翔side】
昼間っから酔っぱらいやがって...
智は、ご機嫌で、
めんどくさいほどに大胆になってて..
早いとこ、こいつを連れて、
二人の城に戻らなきゃ///
玄関を入ると、予想通り、
酔っぱらいがタックルしてきた。
今度は予想してたからね(^^;
俺はしっかりと彼の身体を抱き留めて、
その背中をしっかりと引き寄せた。
「翔ちゃん、好き❤」
「..はいはい..」
その猫背の背中を手のひらで
とんとんしてやると、
俺の腕の中、急に口を尖らせて、
俺を睨み付ける智....
「何、その『はいはい』って~//
そこは、ちゃんと答えてよ!」
「翔ちゃん、好き❤」
「なんだよ、それさぁ...」
もう、玄関からこれだよ(-_-#)
「すーき❤」
「..分かったよ...俺も好きだよ..」
↑恥ずかしいじゃねーかよ...
「愛してる❤」
「..愛してる//」
靴のまま、見つめ合う俺たち...
「なんか、心が籠ってない//」
不機嫌顔で、下から見上げる智...
「籠ってるって!..どーすりゃ、
いいんだよ~//俺!」
「.......じゃあ、抱っこして、
お風呂連れてって!」
...こーいうのは、素直に従っとくに限る。
理屈が通じないからな、こーなると...
靴を脱いだら、
俺は姫のご要望通りに、
抱上げて、風呂場に向かった。
当然、立ってるだけの智を
1枚1枚脱がしていき....
....いいけどさ、なんでそんな、
ドヤ顔な訳??
俺は、智に分からないように、
下を向いて苦笑った。