第28章 Blue in Blue....
帰りの車の中、
智は珍しく饒舌だ。
運転で飲めない俺の代わりに、と
周りからの大分勧められて、
結構飲んでたからなぁ....
「翔ちゃんの家族、素敵だね~...
お母さんも気さくだし...
お父さんも...
もっと恐い人だと思ってたから..」
「これからは、智だって、
家族だから♪」
「お父さんさあ、やっぱ、翔ちゃんに
似てるよね~♪目元が可愛いとこ❤」
.....あっ、俺今、
すげーいいこと言ったのに、
しれっと流しやがったな~///
「修くんが、ふざけて彼女に、
俺のこと"画家"だっていうからさ~..
『今度作品、見せてください!』とか
言われちゃったよ~(^^)」
「智も、家族の一員だから!」
「あとさぁ、舞ちゃんがね~...」
「智!!」
やっと信号が赤になったから、
智の右手を握って、
おしゃべりなその顔を覗き込むと、
目に涙をいっぱい溜めてた...
「智....」
「もう!!!!翔ちゃんのばか///」
そう言って首にしがみついて来るから、
思わず抱き寄せた。
「さと..」
プップー!!!
いつの間にか信号が変わってて、
俺は慌てて彼の身体を離し、
アクセルを踏み込んだ...
....ちっ///続きは、
帰ってから、ゆっくりと//だな...
誰にも邪魔されないで、
やってやる!
↑何ヲデスカ?
.....俺は、智とそのまま、手を繋ぎ、
家路を急いだ。
それまであれほどおしゃべりだった智は、
すっかり無口になり、
外の景色を眺めていた。
でも、普通に繋いでた手の指を
しっかり絡めて...
恋人繋ぎに変えてきた♪
運転、しにくいけど....
まっ、いっか❤
きっと俺、端から見ると、
すげー鼻の下
伸ばしてだんだろうな(//∇//)