第28章 Blue in Blue....
俺の運転する車で、
少し久しぶりの実家に着いたのは、
11時を回った頃だった。
「ただいまぁ~♪」
玄関を入ると、スリッパをパタパタさせて、
母親が登場した。
「おかえり♪
大野くんも、いらっしゃい♪
どうぞ..上がって..」
「はい。失礼します...」
...あ~あ..やっぱり笑顔が
引きつってますけど///
リビングに入ると、ソファに親父がいた。
そりゃあ、いるとは思ってたけど、
いきなり居るから、ビックリした!
「大野くん、いらっしゃい!」
親父は、俺の顔をちらっと見て頷いてから、
笑顔で智に声を掛け、
なんと、握手を求めた。
「おっ...お久しぶりです!
いつも、翔くんには、
おっ、お世話になってます!」
ガッチガチじゃんか///
何が頑張らないおまじないだよ..(^^;
まあ、無理もないか...
気合いの表れ、
紺のジャケット着てたしな♪
「今日は折角来てくれたんだ。
ゆっくりしてってください..」
俺は、緊張する智の肩に手を置いて、
彼に向かって微笑んだ。
「親父。話があるんだ...
お袋も、一緒にいいかな?」
俺たちは、リビングのソファで
向かい合った。
....あーっ///一気に緊張する!
急に来た///
.....でも。
「俺さ、智と一生一緒にいるから。
彼とは結婚とかは、出来ないかもしれないけど、
結婚するなら、大野智だって、
そう思ってるから!
話が後になってしまって、
申し訳なかったけど、
もう他の人は、考えられないんだ!」
よし!噛まずに言えた///
前に並んだふたりは、
俺の話を黙って聞いていたけど、
親父は俺の話を聞き終えると、
にっこり笑って、
「分かっているよ..」
と、そう言った。