第28章 Blue in Blue....
【翔side】
智の顔が変わった。
背負っていた影も、もう見えない。
眉毛も下がってない...
これならきっと、大丈夫♪
家族に、俺の大切な人を
自信を持って紹介できる。
まあね、別に眉がハの字に下がってても、
智は智に違いないんだけど...
『昼前にはそっちに行きます』
母親に短いLINEを送り、
俺と智は仲良く朝食をとった。
朝食の片付けが終わり、
俺は白いセーターとジーンズに
着替えた。
智は....
ブルーのシャツに
紺のジャケットを着込んで
下は綺麗目の綿パンで登場した。
「おしゃれ、してんじゃん♪」
上から下まで見ながら言う俺に、
「当たり前だろ!
いつもと同じって訳にはいかないよ!」
....いつもと同じでいいけど...
それにしても、なんで、ドヤ顔?
俺はそんな智が愛しくて、
頭をわしゃわしゃ撫でた。
「何すんだよー///せっかく、
セットしたのに~!!」
「あれっ?そうだったの?
気付かなかったよ~♪」
怒って膨れた智の髪を、
俺は心を込めて、セットしてやった。
「かっこいいよ❤」
「....あっ、ありがと..」
テレて赤くなる智がマジで可愛い❤
そのまま押し倒したいけど
↑やめなさい!朝っぱらから///
それはグッと我慢で、
智と二人、玄関で靴を履いた。
「智...」
俺は彼の顔を両手で挟んで、
「頑張るな!今のまんまの、
智でいいんだよ♪」
と言った。すると、智は、
「じゃあさ、頑張らないおまじない♪
...チュー、して❤」
そう言いながら唇を突き出した。
もう!!!!!
可愛いヤツ❤❤萌え死ぬわ///
俺は、可愛いその唇にちゅ、っと
音を立ててキスをした。
さあ...!
いざ、出陣だ!
....いつもより、気合い入ってんのは、
俺かっ////(^^;