第28章 Blue in Blue....
「もー!!!!ふざけんなよ///
人をおちょくりやがって...」
これ以上ないくらいに膨れる俺に、
ますます大爆笑の翔ちゃん..
涙流して、しばらく笑ってから、
急に真顔になって、
「...智..そーやってろよ♪
そんな智が、絶対にいいから...」
...翔ちゃん...
「心配すんな...俺がついてるから♪
お前はそーやって、笑ってれば、
...それで、いいから。」
「翔ちゃん///」
思わず俺は、翔ちゃんに抱き付いた。
櫻井家訪問を、ガチガチに緊張して
不安に思ってた俺を、
翔ちゃんはちゃんと分かっててくれた。
そして、彼なりのやり方で、
そんな俺のこと、元気付けてくれた...
.....そうだよ///
カッコつけたって仕方ない。
俺は俺でしかないんだから...
変に取り繕って、良いとこ見せようなんて、
どうせ俺にはできっこないんだ..
だったら、俺は俺らしくいるしかない。
それが『大野智』なんだから...
そう思ったら、肩から力がすうっと抜けた。
「翔ちゃん、ありがと!」
いろんな意味を込めて、
俺は彼の首に腕を回して、
キスをした...
翔ちゃんを信じて、ついてけば大丈夫。
ほんとに、そう思えた。
櫻井家に招かれて、
出掛ける朝は穏やかに晴れていた。
今の俺の気持ちみたいに、
厚く覆っていた雲が流れて、
晴れ間にきれいな青が覗いてた...
そんな爽やかな気持ちで
特別な日の朝を迎えられた。
ありがとう....
『特別』だけど、『特別』じゃない...
普通の朝だ。
心配してくれたニノと松潤にも、
お礼のLINEを送ってから、
出掛けよう....そう思うことが
なんだか、嬉しかった。