第1章 プロローグ
『次の質問は...こんにちは。ニノ。
嵐の中で、誰かと付き合うとしたら、誰ですか?
ラジオネーム、ニノっ子さんからです。』
( また、こーいう質問...くだらないんだよね..)
『..はい、という質問です!早速、今日のゲスト、
松本潤くんに聞いてみましょう!』
『えっとね~..僕はね~..誰にしようかなぁ♪』
( 悩んだ振り、すんだ...一応...)
『僕はね、櫻井翔くんです!!』
『翔くん!理由は?』
『翔くんはねー、カッコよくてー、
頭よくてー、おしゃれでー、
絶対翔くんです!!
翔くんは、誰にも渡しません!!』
『.....はい、松潤の気持ちは、分かりました!
それでは、次の質問いきま~す。』
『なんだよ~...もっと、いじれよー!!!』
........
......
...。
俺は、そのラジオを、
仕事帰りの車の中で聞いていた。
............
これって、
まずいんじゃない?
潤の屈託のない笑顔と、
俺を真っ直ぐ見つめる瞳、
『翔くん』と呼ぶ声を思い出しながら、
俺は、
潤とのことを
考えていた。